ほっと・ケアライフ通信
第36回 「福祉・介護人材の確保に向けた取り組みについて」
今回のほっと・ケアライフ通信では、平成29年6月7日に厚生労働省が会議した「福祉・介護人材の確保に向けた取り組みについて」をご紹介させていただきます。
都道府県の協力のもと実施した介護人材の需給推計において、2025年には約38万人の介護人材が不足することが見込まれており、介護人材の確保は早急に解決しなくてはならない大きな問題となっています。
今回の会議では、介護人材の確保のために以下の3つの視点での対策で、この問題に取り組んでいくとされました。
視点① 離職した介護人材の呼び戻し
<具体例>
〇 再就職準備貸付事業
〇 離職した介護人材の届け出システムの構築
〇 ハローワークにおけるマッチング機能の強化
〇 離職した介護人材に対する知識や技術を再確認するための研修
視点② 新規参入促進
<具体例>
〇 介護福祉士を目指す学生への学費貸付
〇 ボランティアを行う中高年齢者への入門的研修や職場体験の実施等
〇 学校の生徒や進路指導担当者等に対する介護の仕事の理解促進
〇 介護事業所でのインターシップ・職場体験の導入支援
〇 初任者研修とマッチングの一体的提供
〇 福祉人材センター、シルバー人材センター、ボランティアセンターの連携による将来の就労を視野に入れている中高年齢者に対する入門的な研修、職場体験の実施
〇 ハローワークや福祉人材センターにおけるマッチング支援の実施
視点③ 離職防止・定着促進
<具体例>
〇 介護職員処遇改善加算の拡充
〇 介護施設・事業所内保育施設の設置・運営の支援
〇 子育て支援のための代替職員のマッチング
〇 キャリアアップのための研修の受講負担軽減や代替職員の確保による研修受講機会の確保
〇 エルダー、メンター制度の導入支援
〇 介護ロボット・ICTの活用促
〇 新たに賃金制度を導入した事業主への職場定着支援助成金の支給
以上が平成29年6月7日に厚生労働省が会議した「福祉・介護人材の確保に向けた取り組みについて」の内容になります。